君が罪なら俺は罰を受け入れる
『お、その様子は正解とみていい感じね。
てことはー…恋敵と彼女の結婚!とか?』
山下の言葉に、俺の心臓がドキン…と鳴った。
途端に訪れる、心拍、脈拍の異常な程までの上昇。
『俺たち結婚します、だからコイツには手を出すな、みたいな?
いやードラマとかならありそうだけど、リアルでやっちゃう?』
『山下、人の不幸を笑いのネタになんかすんなよ……』
『ほー。小原君が今日は素直!
恋愛系の話をするといつも教えてくれなかったくせに。
あ、まぁ……傷心か。恋敵に彼女を奪われ、結婚式の担当を依頼されるとか……小原君、めめっちゃ可哀想……』
言葉では同情めいたことを言ってくれてるけど。
なんだろーな、この笑いを思いっきり堪えているような、その顔はー……
『山下さ、完全に俺の話に笑いを堪えてるよな?』
『……え、バレちゃった?』
なんと悪気もなく、そんな風に言うもんだから、俺は再び溜息をつく。