もう一度、恋をしてもいいですか?
そして二人からの言葉を
噛み締めながら咀嚼した。
すると自分がいかに小さくて
惨めで情けない存在なんだ
思えてきて、
頬を一筋の滴が伝った。
それに気づいた華枝が
「え!?あっ、どうしよ。
大地、どうしよ!どうしよ!」と
大地の肩をポンポン叩いて
慌て始めた。
大地も桜介の
その姿に驚きを隠せず
「おっ・・おいっ!
桜介?うわっ、どうしよ。
えっと…えっとだな…」
と慌て出した。
そんな慌てる両親の姿を察してか、
華代が近寄ってきて
桜介を覗きこみ、
「あれ~?あれれ?
おうちゃん、ないてるの?
どっかいたいの?」
と心配そうに聞いてきた。
桜介はようやく
自分が泣いてたことに
気がつき、涙を拭いながら
「華代ちゃん、どうもありがとう
どこも痛くないから、大丈夫だよ。
もうちょっとパパとママと
お話ししたいから
遊んでてくれるかな?」
というと
華代は「はぁい!」と返事して
大輔の方へと戻った。
華枝は「えっと・・桜介さん
大丈夫?ごめんなさい。」
と申し訳なさそうに謝ると
桜介が「いやいや!
こっちこそごめんな」と
パチンと手をと合わせた。
すると大地が
「俺、お前の涙、初めて見たかも」
と言いながら空いた食器を
キッチンへと運んでいった。