私の恋は、期限つき
５月の半ばになり、私の退職する日が近づいた。

「こうして凜ちゃんとお昼一緒にできるのも、あと少しね。」

「美香さんには、ホントにお世話になりました。」

「最近、少し沈み気味な感じだけど大丈夫？」

「ちょっと寂しいだけです。家の事情といえ、馴れ親しんだこの皆さんと離れなければならないんですから…」

「そう…辞めても、私でよければいつでも相談にのるわよ！ところで、新川さんとは、うまくいってるの？」

美香さんて、ホント優しい。
大我さんとのことについては、なんとも言えなくて複雑な気持ちになる。
なんとも答えがたいのだけど…
そんな私の様子に美香さんが…

「どうしたの？まさか…別れたとか？」

「いえいえ、そんなことには、なってないですよ。上手くいってると思います。」

「…凜ちゃんが変なのは、新川さん絡みね。」

ギクリとしてしまう。
美香さんてなんでこんな鋭いの？

「あ…あの…美香さん？」

「ん？大丈夫よ。無理に聞きだそうとか思わないから！でも、その様子が納得できたからよいわ！」


美香さんは、そう納得したように自分自身に言ってるように言った。










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