私の恋は、期限つき
「お祖母ちゃん。なんで誕生日までダメか知ってるんでしょう?どうしてなの?おしえて?誕生日になったら、知られちゃうんじゃないの?」

そう言ったら、お祖母ちゃんが困った顔をした。

「それは…、ごめんなさい。凜ちゃんの心配するようなことにならないからとしか言えないのよ。」


やっぱり、お祖母ちゃんは、知ってるんだ。
原因は、お祖母ちゃんでなくスミスなのだろうから、これ以上お祖母ちゃんを困らせたくもなく私は、黙った。

納得してるといえないけど、これも試練の一環なんだと思う。

まったく、どんな試練なんだか…


大我さんの様子からしても、おそらく大我さんは、承知してるみたいだとも思う。




こんなんで、やきもきしてる気持ちが治まるはずもなく、モヤモヤしたままで過ごすのだった。







はぁ~
大丈夫だと言われたって、心配しちゃうよね。
大我さんの周りに女性がいないわけじゃないし、誘惑だってあると思う。
うちみたいな小規模、少人数の会社でないし、大我さんは、外回りなんだからいくらでも出会いがある。
大我さんがなんとも思ってなくても、思われてることなんてあるよね。
私もそうだったんだし…
三条さんだって…



なんだか、聞けなくてよけいにモヤモヤしてしまってた。






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