私の恋は、期限つき
ずっと甘やかしてばかりでなくある程度の年齢になったら、いろんな反応を見てみたくてちょっとしたちょっかいを出すようにもしていた。


あれは、凜が五歳の頃だ。
ちょっと意地悪したりするとぐずるように拗ねるんだが、その仕草や表情がかわいくてたびたびするようになってしまっていた。


凜は、自分自身に無頓着で、かわいいからと近寄ってくる周りの男に気づいてなかった。
もちろんあからさまに近寄るような男には、俺が睨みを効かせていたから、アプローチされるようなことなかった。

だからか、年頃になっても異性との付き合いなんてちっとも意識してなかったようだ。

そんな凜が、ステップ制度を利用して16歳にして大学に入った。

俺は、そんな凜と同じ大学の大学院に入学した。


もちろん、大学でも凜は人目をひいていた。

アメリカでオリエンタルビューティーがいたら、人目をひかないわけがない。


16歳ともなれば、大人として認められる国柄故にアプローチも大胆なものが多かったが、凜は、そんなものにたいした興味がないようで、さしたる妨害をしなくても危ういことになることもなかった。




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