私の恋は、期限つき

お付き合いを決めて、週始めの月曜日。


出勤した美香さんから、「なんかよいことあった?デートがうまくいったのかな?」なんて聞かれてしまった。


私って顔に出やすいのかしら?

そう思いながら仕事をする。

そろそろ年度決算も近いからあまり無駄口たたきながらじゃ、仕事してられない。

一段落つくまで何日かそんな状態になる。


いつもの緩い事務所の雰囲気がこの時期だけは、違うものになる。


だから、無駄口をたたくのは、ランチタイムだけになる。


「もう、仕事しながらも顔が緩んでたよ。」

美香さんにそう言われて、咳き込んでしまう。

「えっ?そんな…」

「で?どうだったの?」

美香さんには、大我さんとデートすることを伝えてあるから、どうなったのかと聞かれているのだ。

「どうって…」

なんて説明すればよいのか、うまく言葉が出てこない。

「まぁ、そんな顔をしてるってことは、うまくいったってことよね。お付き合いすることになったのかな?キスくらいした?」


いきなりキスとか言われて、顔を赤らめてしまう。

「あらら~、図星だったのかしら?新川さんて、草食系に見えて、肉食系だったのかしら?」

美香さんの突っ込みにあわてて言う。
「い、いいえ、キスしてません。」

頬には、されましたけどと、心の中でつぶやいてる。

「えっ!でもデートは、うまくいったんでしょ?」

私は、頷いたあと
「お付き合いすることになりました。」


「そっか~、だけどキスしなかったんだ。
ずいぶん紳士的だったのね。いまどき、中学生でも付き合うって決めたら、キスするって聞くけどね。」


ええぇ~っ!
そうなのか?
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