私の恋は、期限つき
「でも、よかったね。新川さんなら、優しそうだし、なかなかのイケメンだしね。
だけど、お茶屋さんの息子ズは、失恋ね。」


さらっと言ってのけた言葉に聞き捨てならないフレーズがあった。
お茶屋の息子ズ?

たしかに、俊司にそれらしいこと言われたけど…

美香さんの言葉に考え込むように反応してしまった私に
「凜ちゃん、気付いてなかったのね。けっこう商店街で有名な話しなのよ。」

そんなこと初耳だ~
ついビックリした顔になってしまった。

「凜ちゃんて、天然。お茶屋さんの息子ズだけでなくて、凜ちゃんのことをよいなって言ってるのいるのよ。まぁ、他の男のことは、お茶屋の息子ズが威嚇してたし、お茶屋の息子ズって、なかなかのイケメン揃いだからか、威嚇されたらアプローチしに出てこれなかったみたいだったようなのよね。」

唖然としてしまう。
そんなこと聞いてないよ。

「合コンに行ったりしたのもお茶屋の息子ズの誰かとでしょう?」

私は、頷く。

「一緒に行ったメンバーに凜ちゃんのこと、自分のものだくらいに言って牽制してたみたいよ。誰からもアプローチされなかったでしょ?」

たしかに、誰からもアプローチされてない。
だっていつも隣の席に俊司とかいるんだもの。
またしても、私は頷く。

「ほらね~裏で手を回してたんだから~
そこまでしてたのに、他の男に持ってかれちゃったら、大変だろうな~」


知らなかった事実を聞かされて、唖然とすると同時に嫌な汗もでてきた。

「凜ちゃん。そんな顔をしなくても大丈夫よ。新川さんなら、認めざるを得ないって。それに彼らの範囲外の人だからね。」

美香さんがそう言うなら、大丈夫なんだろう。


だけど、そんなことちっとも知らなかった。
< 54 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop