…… の、 定義
その後、二人は慌ただしく入籍を済ませ、
新居に引っ越して新婚生活をスタート。
リュウトやトモキと違ってアキラとユキは
一般人同士の共働き夫婦ですからね。
特別派手なこともなければ
世間に騒がれることもない。
なんのことはない日常だけど、
二人にとっては心地よい毎日。
ユキをサロンに迎えに行った帰り道、
アキラは満月を見上げていろんなことを思う。
ユキに片想いして胸を痛めていたことや、
ユキのそばにいるためにここに留まったこと。
厳しい現実に直面して夢をあきらめたこと。
それまでは語ることのなかった過去の想いや
ここを離れなかった理由、
今の素直な気持ちをユキに話します。
「なんもなくても…
ここにはユキがいたからな。
オレはユキとおんなじところで
月が見たかった。それだけだ。」
思いがけずロマンチックなことを言われ、
ユキは照れ隠しに茶化したりするのですが、
その言葉がユキの胸にストンと落ちてきたのは
きっと心のどこかでユキも
同じような気持ちでいたから。
ユキは失いかけて初めて、いつも一緒にいる
アキラの存在の大きさに気付いたんですね。
アキラがいないとひとりぼっちで
寂しいとか、一緒にいたいとか。
それはアキラも同じ。
どんなに忘れようと無理をしても
ユキを忘れることなんてできなかったし、
ユキじゃないとダメだと再認識したのです。
お互いがどれほど大切な存在なのか
気付いたアキラとユキは
この先も憎まれ口を叩きながらもずっと一緒に
同じ場所で月を見上げるのでしょう。
新居に引っ越して新婚生活をスタート。
リュウトやトモキと違ってアキラとユキは
一般人同士の共働き夫婦ですからね。
特別派手なこともなければ
世間に騒がれることもない。
なんのことはない日常だけど、
二人にとっては心地よい毎日。
ユキをサロンに迎えに行った帰り道、
アキラは満月を見上げていろんなことを思う。
ユキに片想いして胸を痛めていたことや、
ユキのそばにいるためにここに留まったこと。
厳しい現実に直面して夢をあきらめたこと。
それまでは語ることのなかった過去の想いや
ここを離れなかった理由、
今の素直な気持ちをユキに話します。
「なんもなくても…
ここにはユキがいたからな。
オレはユキとおんなじところで
月が見たかった。それだけだ。」
思いがけずロマンチックなことを言われ、
ユキは照れ隠しに茶化したりするのですが、
その言葉がユキの胸にストンと落ちてきたのは
きっと心のどこかでユキも
同じような気持ちでいたから。
ユキは失いかけて初めて、いつも一緒にいる
アキラの存在の大きさに気付いたんですね。
アキラがいないとひとりぼっちで
寂しいとか、一緒にいたいとか。
それはアキラも同じ。
どんなに忘れようと無理をしても
ユキを忘れることなんてできなかったし、
ユキじゃないとダメだと再認識したのです。
お互いがどれほど大切な存在なのか
気付いたアキラとユキは
この先も憎まれ口を叩きながらもずっと一緒に
同じ場所で月を見上げるのでしょう。