意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「逆になんでそんなに戸惑ってんの?
平気平気」

本当は平気じゃないけど、2人でテンパってたら最初からこんな衣装着るの無理だし。
告白するって決めたんだ、俺がしっかりしないとな。

納得していない顔だけど、取り敢えず頷いた彼女に少し安心する。
机の上に衣装の入った大きな袋を置いて、皆の手伝いに移る。

「なんか知らんが、楽しみにしてるからな?」

委員長が言う。
まぁ、傍から見てる分には楽しいだろうな。
俺にとって明日は特別な日になるに、違いない。
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