意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「泣いてないよ、大丈夫だよ!
みんな、心配かけてごめんなさい!
あと、瀬田はバカっ!」

思いっきり泣き顔で泣いてないって言われても。
腕を抜け出したと思ったら、受付のかぼちゃバックを大慌てで受け取って、走っていってしまった。

「おい立花!」

追いかけようとしたところで、マントの裾を引かれる。

「瀬田君、今日はわたしと受付の、約束だよね?」
< 126 / 251 >

この作品をシェア

pagetop