意地悪くんと鈍感ちゃんの初恋物語
「や、ありさ、何するの?」

「ふふふ、いいじゃん! 行こうよ!」

わぁ! 素敵! とにこやかに微笑みながら、鈴木は携帯を構えた。
確かに、俺も友達がウエディング姿で抱き合っていたら、写真撮りたくなるだろな。

一度ギュッと抱きしめて、名残惜しいけど腕を緩める。

「さ、行こう」
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