好きと言えなくて

映画撮影開始、私が代役ですか

咲良母さんが用意してくれたスーツを着てみたがどうも似合わない。


似合わないから脱げと言われたが、せっかく咲良母さんが買ってくれたのに。


田城ちひろが無理矢理脱がそうとするけど、分かったから着替えるから、脱がすのだけは止めて下さい。


咲良母さんに朝から仲がいいわねと言われるけど、どう見ても仲が良いとは思えない。


田城ちひろは何回も服を着替え、片付けろの繰り返し。


時間がないのに止めてほしい。


結局田城ちひろのせいで出発ギリギリになり、かなり慌てる事に。


駐車場に喜村マネージャーがいて何故か安心した。


喜村マネージャーは運転が上手いので、安心して任せられる。


「喜村さん、おはようございます。よろしくお願いします。」


喜村マネージャーもよく見れば、長身でイケメンだ。


思わず喜村マネージャーを見つめてると、田城ちひろに見すぎだと頭をはたかれた。


痛いです。


田城ちひろが後部座席で眠ってるので、喜村マネージャーに園村友加里さんの事を聞いてみた。


「二人はデビューも同じ頃で仕事も同じ事が多くて、でも犬猿の仲と言いますか、顔を合わせれば喧嘩してますね。」


それって、裏返えせば仲が良いと言うことではないのか。


映画撮影中はうわべだけでもいいから、仲良くしてほしいな。


喧嘩になりそうになったら、私が間に入って止めればいいか。


そんな簡単な問題ではないのかも。


もしかしたら、好きの裏返しかな。


好きだから、気になるから、意地悪をするとか。


恋人同士だったのに別れたから?


止めておこう。


今は映画撮影が上手く行くことを考えるしかない。











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