好きと言えなくて

イケメン俳優と同居する事になりました

ものすごく気まずいです。


智尋兄さんが俳優の田城ちひろだなんて、驚きを通り越して声も出ない。


咲良母さんが父さんが亡くなり、私が一人になってしまったこと、父に私の事を頼まれていた事などを智尋兄さんに話していた。


「部屋はたくさんあるんだから、構わないでしょ。綾華ちゃんは智尋の妹なんだからね。」



それに綾華ちゃんが来ることを話してあったと思うけど、それで帰って来たんじゃないの。


相変わらず素直じゃないのね。



「………………………………。」



無言のままの智尋兄さん。


本当に姿を消したいと思った。


どうしたらいいのよ。


「田舎に帰ります。」


立ち上がる私を智尋兄さんが止めた。


「何も出てけとは言わないが、ここにいたいなら俺の言うことは聞いてもらうからな。」


返事はと言われて、思わずはいと言ってしまった。


良かったわね、綾華ちゃん。


本当に良かったのか定かではないが。


とにかく怖い。


あの優しかった智尋兄さんの面影は全くなくて、ずっと睨まれたままだし。


「綾華仕事は。」


仕事ですか。


「咲良母さんの居酒屋を手伝いたいなと思ってますが。」


年を聞かれ18才だと答えると、智尋兄さんがとんでもないことを言った。


綾華は俺のマネージャーにすると。


智尋兄さんのマネージャーって、何をするの?


智尋兄さんは芸能人。


え、嘘、無理でしょ。


部活のマネージャーならした事あるけど。


無理だと首を左右に振り続けた。












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