スクール鬼ごっこ
序章
序章


二学期中間の試験も無事終わり、3年5組の皆それぞれがテスト終わったぁ~などと気を抜く時期である。無論俺も気を抜いてしまっている。
今日もむーたと共に登校していた。────彼の名前は村町亮太。学年で1位2位を争う身長の大きさ。ワーストの方で。小学生の時からの友達以上親友未満のような関係。

「新しいキャラでたよ」
こいつが何をいいたいのかは俺にもすぐ理解できた。
「また自慢かよ」
「違うって」
むーたは少し自慢ぐせがある。まず自慢したあと、相手を煽てる。このコンボが途轍もなくウザイ。いやマジで。

これは我らが3年5組では皆がやってる某アクションゲームである。まあ俺もちまちまやってるんだが、アニメを見すぎて時間が…
そんな他愛のない話をしていたらあっという間に学校に着いていた。

月の丘中学校、これが俺が通う中学である。
幸い3年になって教室が二階になり近づいた。皆は俺をめんどくさがりだりだと思っているが、自覚はない。
決して俺はめんどくさがりではない!

「もうすぐ合唱コンクールだね」
「ああ、そんなのがあったなあ…めんどくせ」
しまった。また言ってしまった。くそう俺のバカ!さっきめんどくさがりじゃないって否定したじゃねーか。


..................................................

教室

「よう草薙」
「彼方か」

俺の名前言うの忘れてたテへペロ(๑´ڡ`๑)♡
俺の名前は彼方陸希。
頭脳明晰だと本気で思っている。
んで草薙はアン○ールズのでかい方。
名前は草薙ヨシュア。
ふざけてはいない。事実だ。たぶん。

キーンコーンカーンコーン

一時限目のチャイムが鳴る。

「きよつけーれい」

社会か。社会は俺の好きな数少ない教科だ。というか社会しかなかった。この教科はかなり真面目に聞いている。
因みに教師は担任である小口純先生。この人はクラスの事をよく考えていて、優しい人だ。こんな俺でもそう思う。
頭脳明晰でしかないこんな俺でも。キリッ

ゴオオオオ

「地震か?」
「音おっきくね?」
「なんでもないだろ」
「なんだろーねー」

「ちょっと見てくるから大人しく待ってろ」

小口先生はそう言って教室をでた。

いったい何が起ったのだろう。それに校庭が何やら騒がしい。俺は窓を開けてベランダにでた。校庭に広がっていたものは────
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