となりの専務さん
「……きゃぁぁぁあ゛ァァァアッ‼︎⁉︎」
私は思わず、すごい悲鳴を上げてしまった。
「どうした広香⁉︎」
私の声を聞いた凛くんが、すぐに私の部屋まで来てくれて、私の部屋の玄関の戸をドンドンと叩いた。
私はすぐに玄関を開けて。
「助けて‼︎」
思わず、凛くんに抱きついてしまった。
「お、おい⁉︎ ひ、広香⁉︎」
「ゴゴゴゴゴゴゴゴ……」
「は?」
「っ、キ!」
「……ゴキか⁉︎」
察してくれた凛くんは、私の体を剥がし、ひとりで部屋の中へと入ってくれて。
「あ、いた」
その声とほぼ同時に、パシン!という音が聞こえた。
「おーい、退治したぞ」
凛くんが部屋の中から、玄関にいる私にそう声をかけてくれる。
「あ、ありがとう! ちなみに、なにで潰した……?」
「そこにあった新聞紙だけど、よかったよな」
「う、うん、いいっ、いいっ」
「じゃあこれゴミ袋に入れて……って……」
凛くんが、なぜかそこで黙ってしまった。
どうかしたのかな、って思った瞬間。
「……あ!」
「広香!」
「は、はい!」
「なんだよこの壁の穴‼︎」
バレた‼︎
その後、私は部屋に入り、凛くんに事情を説明した。
部屋にふたりきり、とかそういうのは気にしてる場合じゃなかった。
幸い、大家さんは出かけていたみたいで、さっきの私の大声も、凛くんの大声も、大家さんに知られることはなかった。
私は思わず、すごい悲鳴を上げてしまった。
「どうした広香⁉︎」
私の声を聞いた凛くんが、すぐに私の部屋まで来てくれて、私の部屋の玄関の戸をドンドンと叩いた。
私はすぐに玄関を開けて。
「助けて‼︎」
思わず、凛くんに抱きついてしまった。
「お、おい⁉︎ ひ、広香⁉︎」
「ゴゴゴゴゴゴゴゴ……」
「は?」
「っ、キ!」
「……ゴキか⁉︎」
察してくれた凛くんは、私の体を剥がし、ひとりで部屋の中へと入ってくれて。
「あ、いた」
その声とほぼ同時に、パシン!という音が聞こえた。
「おーい、退治したぞ」
凛くんが部屋の中から、玄関にいる私にそう声をかけてくれる。
「あ、ありがとう! ちなみに、なにで潰した……?」
「そこにあった新聞紙だけど、よかったよな」
「う、うん、いいっ、いいっ」
「じゃあこれゴミ袋に入れて……って……」
凛くんが、なぜかそこで黙ってしまった。
どうかしたのかな、って思った瞬間。
「……あ!」
「広香!」
「は、はい!」
「なんだよこの壁の穴‼︎」
バレた‼︎
その後、私は部屋に入り、凛くんに事情を説明した。
部屋にふたりきり、とかそういうのは気にしてる場合じゃなかった。
幸い、大家さんは出かけていたみたいで、さっきの私の大声も、凛くんの大声も、大家さんに知られることはなかった。