声が聞きたくて


「あずちゃん、こいつが何やってるか知ってるの?」


『社長とヤクザ』


「……あずちゃん……」


社長はため息をついていた
私……なんか変なこと言ったかな?
雅人さんを見ると、
雅人さんは笑っていた


やっぱり変なこと言ったんだと思い
雅人さんに聞こうとしたら


「大丈夫、間違ってねぇ」


そう言って私のこめかみにキスをする
それを見た社長は唖然としている


そりゃそうだ
私が男の人に肩を抱かれ
手を握られて、キスをされてるんだ
私には絶対考えられないこと。

社長が私に触れれるまで一年もかかった
肩や頭に触れるだけなのに。


それが数ヶ月前に出会った雅人さんには
一度だって拒絶したことはない
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