声が聞きたくて


だから……試してみたかった
この部屋には社長と雅人さんと一条さん

社長と雅人さんは大丈夫だから
一条さんに頼んでみよう……


私は壁に寄りかかっていた一条さんのところへ行き、あるお願いをした


【私を抱きしめてくれませんか】


顔見知りな人なら少し触れるのは大丈夫
けど、抱きしめられるのは……
自分でも怖い。
けど、自分でも知りたい

克服したいんだ……


「え?……いや、そりゃ、ダメじゃない?…………いいの?」


一条さんは何も知らないわけじゃない
ここにいて、多分社長と知り合いだろう
真純さんと優さんが従兄弟で優さんの下で働いている一条さんなら、私の今の現状を知っているはず


私が頷くと、一条さんは
「……なら」と言って腕を回した
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