声が聞きたくて


あの後、偶然だけど
逞さんに会った


休みの日
雅人さんは会食があると言って
昼から出かけた時

私は本屋に行き
オープンテラスのカフェで
買ったばかりの本を読んでいた


休みの日は、家にいたい
インドア派な私だけど
雅人さんのマンションで長時間
一人で平然といる自信がない



コン、コン……とテーブルを叩く音がして本から視線を移せば、逞さんがいた


ビクッとしたけど、
この前とは違い
柔らかく穏やかな顔つきだった


……こっちの逞さんに
真純さんは惚れたんだろうっと
冷静な判断をしていた
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