声が聞きたくて
「こんにちは、明後日からお世話になります、矢沢です」
頭だけが見える
だから、私の声に気がついたことがわかる
その人は
はーい。と返事をしながら
こちらへ歩いてきた
『……っ!』
「心待ちにしてました」
そう言ってにっこりした笑顔
『……ま、……ます……みさん』
夢であろうかと思うほど
驚きすぎてなにも言えない。
「オーナーの三代真純です」
クスッと笑う真純さん
「やっと夢が叶うわ」
そう言って私に握手を求めて手を差し伸べてきた