声が聞きたくて


「あの時は、本当に申し訳ありませんでした」



私と雅人さん、そして逞さんは応接間にいる


『気にしないでくださいっ!逞さんのお陰で声も戻りました、……それに、少しだけ自信がついたんです。私こそ、有難うございます』


雅人さんは私たちのやり取りを
黙って見ててくれた


私と逞さんの間に何があったか
知ってるんだろう…


「いや、自分は若を守れませんでした。若の身体には痛々しい傷が無数にあります、自分がしっかり……判断を間違えなければ、こんな事にはならなかったはずです……」


あの傷……
施設にいた時、抗争の言葉を聞いた
それでついた傷なんだろう
荒れたって優也さんも言っていたから……
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