声が聞きたくて


食事も終え、私の左手の薬指には
キラキラ光る指輪がはめられている


ずっと眺めていたい
まさか、自分がもらえるなんて
思ってもみなかったし
結婚できるとも思っていなかった



「気に入ってくれた?」


ソファに座りながら手を高く上げ
指輪を眺めていたら
お風呂上がりの雅人さんは
後ろから私を抱きしめてくれた



『はい、とっても』



ならよかった
そう言いながら、私の耳にキスを落とす



んっ…



「あずさも入ってこい」


そう言って雅人さんの腕は緩んだ
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