声が聞きたくて


「で、社長が潰れたわけ」


当時を知る三代店長が
秋庭さんだけに話していたはずなのに
いつの間にか他の店長さん達も
聞いていて、私は恥ずかしかった


「……矢沢さんは?」


他の店長さん聞いてきた
答えたのはもちろん三代店長


「潰してしまった自分の責任だからって、社長を自宅まで送り届けてくれたの。私達が社長の潰れた姿を見たのは後にも先にも、その一度だけ」

「だから、秋庭さん。やめたほうがいいわ。格好悪い姿、見られたくないでしょ」


三代店長の言葉に秋庭さんは慌てて三代店長のそばに駆け寄り、何かヒソヒソと話していた


何だろ?
もしかして、いい感じなのかな?
お互い独身だし、うん、うん。

私は二人の邪魔したらマズイと思い
他の店長さんたちの輪に入れてもらった
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