声が聞きたくて

戦友



「ほら、行くよ」


そう言って私の手を引く三代店長
泣き止むまで、ただ黙って待っててくれた


そして、泣き顔の私なマスクをつけ
手を取り歩き出した


どこに行くかなんて聞いてない
ただ、三代店長に連れられて
歩いて着いて行くだけ。


「よし。ついたよ」


そう言って足を止めた三代店長
店舗から歩いて15分くらいだったと思う


着いた?どこに?
繋がれていた手は離され
三代店長は自分の鞄から何かを出した


ガチャ


そこはアパートの一室
へ?と思い、三代店長を見ると


「あがってー」

明るい声で部屋に入っていく


もしかして…ここは三代店長の部屋?
< 84 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop