小悪魔な彼の想定外な甘い策略
*恋する梶山君
*****


すーちゃん先生はとっても怖がりだった。

当時中学生だった俺は、低い身長と女みたいな顔のせいで、いつもバカにされていて。

誰かに頼られることなんて全くなかったのに、そんな俺にすーちゃん先生は言ったんだ。


「ともくん、お願い!!ちょーっと、そこ、その棚の後ろ見てみて……」


訳を聞けば、さっきからカサカサと音がする、と。
事務室で一人でいて恐ろしくて確認出来ないと。

数学の質問をしたくて行った事務室で急にそんなことを頼まれ、正直面倒だと思った。

バイトの先生達は、色んな話をしてくれて面白かったけど、俺は純粋に質問しに行ったわけで。

でも、
「ゴキブリもやだなー、でも、ネズミだったらアウト!!完全にアウト!!百歩譲ってかまきりなら大丈夫……ああでも、もっと質量のある音だったんだよね、カサコソってさー!!」

なんて、必死で話しているすーちゃん先生を見ていたら、請け負わない訳にはいかなくて。
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