小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「あ、私は、受験対策用の資料作りが終わらなくて……」
「俺は、そんなすみれさんのストーカーです」
さっきのやり取りがまるで無かったように梶山君が悪のりをする。
「んじゃ、俺はそろそろ退散します。あ、石川さん、新発売のお菓子いかがですか?」
「これ以上太るとなぁ……え。何味?」
イラストで見る典型的な王様のようにぱつぱつのお腹を撫でさすりながら、梶山君の方へ向かう。
「リアルポテトの新しい味、アメリケーヌソース味です!」
コンソメじゃなかったのか……と思いながら知らんぷりしてパソコンに向かう私の耳に楽しげな石川さんの声が届く。
「へー、俺は何だかんだしんぽうな塩味とかを選んじゃうからさー……」
し、ん、ぽ、う!!!!!
出た。本当だ、シンプルのこと、しんぽうって言ってる!!
思わず、ぶっと吹き出しそうになるのを必死で堪える。
「俺は、そんなすみれさんのストーカーです」
さっきのやり取りがまるで無かったように梶山君が悪のりをする。
「んじゃ、俺はそろそろ退散します。あ、石川さん、新発売のお菓子いかがですか?」
「これ以上太るとなぁ……え。何味?」
イラストで見る典型的な王様のようにぱつぱつのお腹を撫でさすりながら、梶山君の方へ向かう。
「リアルポテトの新しい味、アメリケーヌソース味です!」
コンソメじゃなかったのか……と思いながら知らんぷりしてパソコンに向かう私の耳に楽しげな石川さんの声が届く。
「へー、俺は何だかんだしんぽうな塩味とかを選んじゃうからさー……」
し、ん、ぽ、う!!!!!
出た。本当だ、シンプルのこと、しんぽうって言ってる!!
思わず、ぶっと吹き出しそうになるのを必死で堪える。