生神さまっ!
夏樹の背中がどんどん遠のいていく。
それに連れて、私と冬斗も足を急ぐ。
門の奥。
嫌に静まり返った、佐保邸。
「…なんでこんなに静か…?
魔物もいないし…」
「…これが卑弥呼なりの、出迎え方なんだろうね」
パッと、冬斗が私の手を離し、攻撃準備をする。
…なぜか寂しいと思ってしまった私、恥ずかしすぎる。
温もりを失った右手をそっと左手で触れる。
ドキドキしちゃって、バカみたい。
まるで初恋みたい。そんなにウブでもない…はずなんだけど、私…
「おい、2人とも!
…なにか来る!!」
夏樹の声に、私と冬斗は…目の前にずっしり構えてある、大きな大きな屋敷を見つめる。
その入り口辺りから…とん、とん、と足音が聞こえてくる。
私に、出来ることは…
…ないのが、ホントに悔しい。
そして、それは突然。
大きな大きな屋敷の入り口に、ある人物が現れた。
色素薄目の茶色い髪に、茶色い瞳。
春乃と良い勝負なくらい白い肌に、
細い体つき。
端正な顔立ちをした、"美少年"という言葉が似合うような、
女装をすれば女の子にも見えるような男の子。
それに連れて、私と冬斗も足を急ぐ。
門の奥。
嫌に静まり返った、佐保邸。
「…なんでこんなに静か…?
魔物もいないし…」
「…これが卑弥呼なりの、出迎え方なんだろうね」
パッと、冬斗が私の手を離し、攻撃準備をする。
…なぜか寂しいと思ってしまった私、恥ずかしすぎる。
温もりを失った右手をそっと左手で触れる。
ドキドキしちゃって、バカみたい。
まるで初恋みたい。そんなにウブでもない…はずなんだけど、私…
「おい、2人とも!
…なにか来る!!」
夏樹の声に、私と冬斗は…目の前にずっしり構えてある、大きな大きな屋敷を見つめる。
その入り口辺りから…とん、とん、と足音が聞こえてくる。
私に、出来ることは…
…ないのが、ホントに悔しい。
そして、それは突然。
大きな大きな屋敷の入り口に、ある人物が現れた。
色素薄目の茶色い髪に、茶色い瞳。
春乃と良い勝負なくらい白い肌に、
細い体つき。
端正な顔立ちをした、"美少年"という言葉が似合うような、
女装をすれば女の子にも見えるような男の子。