生神さまっ!
「ふふ…よく考えてみてください。


あなた方は、生神という形なき存在として、何万年もの時の間天界で生きていました。


しかし…季節の力が奪われた。

そうなった時、あの方は真っ先にあなた方を使うことを考えたのですよ」





…確かに、その話は聞いてたけど。


でも、それは普通でしょ。


それが私達の使命なら、それでいい。




「…使命、ですか」



「…心を読むのがお得意なようで」



「自然に耳に入ってしまうのですよ」




…なんだか、イライラする。

でも、そんな感情もあっちには読み取られてるのだろう。


…なら、作戦なんてものも考えられないじゃん。




「使命。あなた方の生まれた理由、とでも言いましょうかねえ。

あなた方は、この天界を治めるあの方の勝手な感情によって生まれた存在です。

あなた方が生まれた理由は、



天界の季節を救うため、

そして…そのことによって、あの方の地位を守るだけにすぎないのですよ」





「……けど、それならしょうがない」



「しょうがない、で済ませるような人間の人生をあなたさまは過ごしましたか?

あなたさまだけでない、季節の生神4人とも…まともとは言い難い人生を過ごしたのですよ」





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