生神さまっ!
黙々と食べていると、隣で「ごちそうさまー」という声が立て続けに聞こえた。



そっか、春乃と夏樹はもう食べてたから…




「ふぅーおなかいっぱい!

あ、さっきの話だけど、

秋奈の付き人も募集するってアマテラス様言ってたよー!」



「…へ?」




私の、付き人…?



………うん、



いりませんな。



「アマテラス様、どこにいるか知ってる?」



「うーん…多分ご自宅。

でも今日も来るって。秋奈に色々説明するからーって」



「じゃあその時にいりません、って言っておかなきゃ」



「え!?秋奈、いらないの!?」



…夏樹、そんな驚かなくても。



冬斗だって2人じゃん。そんな変わんないよ。




「秋奈、俺も最低1人はとった方がいいと思う」



「なんで、冬斗?」



冬斗が反対するなんて、ちょっと意外だ。




「こんなことを言うのもあれだけど…

秋奈は、ここでまだ術を扱えてない」



「…術ってあれだよね。

昨日の春乃の誕生日に2人がやったやつとか、春乃のお花畑を作るようなうやつ」



「まあ…そうだな。

でも本来術は、戦うためのもの。


秋奈、お前が術を扱える時には、もう春の玉を奪う時だと思っていい」




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