生神さまっ!

六、目覚メシ力

卑弥呼のことを教えてもらってから、約1週間が経った。





「あ!おはよう秋奈!

今日も勉強?」



「うん、そう。

天界のこととか…ここ、高天原のこととか…色々知りたいから」




「でもここ1週間、毎日ずぅっとここにいるじゃん!

たまには遊ぼうよ!」



「えっと…なにで?」



「うーん…ショッピングとか、ゲームとか?」




…衝撃の事実をたった今、知った。



「…ショッピングできるの…?ゲームあるの…?」



「あるあるー!

ほら、天界の季節が失われたら、いずれ人界の季節も消えるって言ったでしょ?

それと同じで、人界にあるものは天界にももちろんあるの!」




嘘でしょ…そんな現代的なの、天界って?




「私達がいる場所はお屋敷ばっかでしょ?

けど、


ここから40分ぐらい歩くと、ビルとか普通にあるよ?」




…絶対、いつか行く。絶対に。





けど…もうちょっと勉強したい。



今私がいる場所は、お屋敷の書庫。



一部屋丸々書庫になってて、そこらじゅうに本が積まれている。本棚から溢れ出た感じ。




天界の基本情報とか、歴史書だとか、いろいろ。




ここ1週間ぐらい、ずっとここに閉じこもって見てるけど…うん、疲れた。



でも面白いんだ、結構。



元々本を読むのは結構好きな方だったから、飽きない。





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