腹黒司書の甘い誘惑
柊也さんがいるから毎日が楽しくて、どきどきして、幸せで。

元気になれる。笑顔になれる。

柊也さんにとってわたしの存在もそうであったらいいな……。

「理乃ちゃん、そろそろ仕事はじめられるかしら? 新学期だから書類がたくさんあるのよ」

「あっ、はい! 今行きます!」

窓口から声を出した豊子さんにわたしは元気よく応える。

弾む足取りで事務室へ戻る途中、柊也さんのことを想って頬が緩んでしまったのがバレないように、わたしは満面の笑みでドアを開け、今日も頑張ろうと張り切っていた――


【おわり】


※ 読んでくださりありがとうございました。なんとなくふっと頭に浮かんで名付けた『柊也』ですが、花は甘い香りだけど葉などにトゲがある柊は、ツン甘な彼にぴったりな気がします。
タイトルは司書=本の整理、保管→管理、図書→お話、物語…恋物語?という感じでとくに意味なくつけたただの長い題名です…><。
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