腹黒司書の甘い誘惑
わたしはたくさん読むというわけではないけれど、話題になっているものや本屋で気になる本を見つけたら休日に読んだりして、どちらかというと読書は好き。
この本面白そうだなあと思いながら片付けていたら自分が楽しく作業していることに気づき、なんだか恥ずかしくなって柊也さんのほうを振り向いた。
彼は少し離れた本棚を整理している。
その姿が結構真剣で、本を扱う手が優しく感じて、思わず見つめてしまった。
一冊ずつ手に取りながら確認し、選んでケースに入れている。
「何? 手がとまってるみたいだけど」
じっと見ていたら柊也さんが気づいて、わたしに視線を向けた。
どきりとして、慌てて顔をそらす。
「いや、あの、何してるのかなって」
「破れたり汚れがないか見てる」
「そうですか」
鼓動が落ち着くまで待ったあと柊也さんに視線を戻すと、彼の瞳は本の方へ向いていた。
なんだか意外。丁寧に本を扱っている柊也さんの姿は、嫌な感じがしない。
「本、好きなんですね」
うっかり話しかけてしまった。
「まあね」
返ってきた声に刺々しさはなくて、それが意外で心が捕まり柊也さんをまた見つめていた。
この本面白そうだなあと思いながら片付けていたら自分が楽しく作業していることに気づき、なんだか恥ずかしくなって柊也さんのほうを振り向いた。
彼は少し離れた本棚を整理している。
その姿が結構真剣で、本を扱う手が優しく感じて、思わず見つめてしまった。
一冊ずつ手に取りながら確認し、選んでケースに入れている。
「何? 手がとまってるみたいだけど」
じっと見ていたら柊也さんが気づいて、わたしに視線を向けた。
どきりとして、慌てて顔をそらす。
「いや、あの、何してるのかなって」
「破れたり汚れがないか見てる」
「そうですか」
鼓動が落ち着くまで待ったあと柊也さんに視線を戻すと、彼の瞳は本の方へ向いていた。
なんだか意外。丁寧に本を扱っている柊也さんの姿は、嫌な感じがしない。
「本、好きなんですね」
うっかり話しかけてしまった。
「まあね」
返ってきた声に刺々しさはなくて、それが意外で心が捕まり柊也さんをまた見つめていた。