目があうたんび


電車に乗り込むと君がいた。



最近よく会うんだよな…一ヶ月前と大違い。ちょっと気まずいかも…



「なこ!王子じゃんっ!」


しまった!!!琴葉に言ってなかったんだ。王子の本性…


「あ!なこちゃんじゃん。最近、ホントよく会うよね。」


「えぇ、ホントに…」


顔が引きつるのが分かった。


「高口〜。誰?この子達。うわっこの子超タイプ!君なんて名前?」


と琴葉に声をかけるこの男性。イケメンの友達ってホントにイケメンだなぁ。俊さんほどじゃないけど。


「あたし、結城琴葉です。」


「ことはちゃんね。俺は相田蓮(そうだれん)よろしくね」


「はいっ!」


琴葉嬉しそ〜。二人ともなんかお似合いだし。


蓮さんと琴葉が仲良く喋っている間あたしはなぜが俊さんと隣に座っている。


「高口!夏休みお前暇?」


「うん。まぁね。」


へぇ〜いいなぁ。


「ことはちゃんとなこちゃん俺たちの高校受けるんだって〜それで、勉強会しない?」


なんですと?勉強会?てことは、俊さんに会える?!ダメダメ。自分の力でやるんだった。


「あー。俺はいいよ。なこちゃんは?」


とあたしの考えていることが分かったのかニヤニヤしながら聞いてくる。


「なこ!行こうよ!せっかく教えてくれるんだからさ。」


強引な琴葉発動しちゃった。こうなったら、止めれない。


「ウッ、お願いします。」


「決まりだね!」


蓮さんと琴葉はすごく嬉しそうだな。俊さんは相変わらず、不敵な笑みを浮かべてるし…
< 36 / 42 >

この作品をシェア

pagetop