あるワケないじゃん、そんな恋。
体調悪いと楽しめないからね、自分が。


「へぇ〜。今日は朝から素直じゃん!」

「うん。もう捻くれるのやめるって決めたから」

「捻くれる?…捻てたのか?今まで」

「うん、大分ね」



恋愛を知らずに生きてきた私は、恋を楽しめる人達のことが羨ましい反面妬ましかった。

自分からは誰かを好きになろうともせず、好きになっててもそれを認めずに生きてきてたんだと思う。


…でも、羽田がそんな私に恋を教えてくれる…と言った。

売り言葉のような言い方だったけど、それに乗ったのもきっと羽田のことが好き…って気持ちが根底にあったからだ。


大失態を起こして芹那ちゃんとのことがあって、いろいろとヤキモキする事も多かったけど………。




ーー素直になりたい。


羽田の前だけでも、可愛い女でいたいから……。




「さっき話したいことがあるって言ってたのはそれか?」

「うん、それもだけど…もう一つあります!」



…だから、その変なタイミングで丁寧語使うの止せっての!
菅野らしくねーから。


「イブの夜からおかしいよな。お前、何の真似してんだよ」


「実は……話したいことと言うのはそれでして……」


ヘヘヘ……って、手揉むなっ!

今度は時代劇かっ!!





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