あるワケないじゃん、そんな恋。
本当ですね…?
「……えっ?私が羽田を避ける理由?」


「はいっ!どうして洋ちゃんを避けるのか教えて欲しいんです!」


新年初の勤務を終え、やっとの思いで店から出てきたと思ったらコレだよ。

真っ白い顔した芹那ちゃんに、駐車場近くで待ち伏せされてたの。


「あの……芹那ちゃん、受験勉強は?」


羽田とのことに首突っ込んでる場合じゃないよね?

センター試験、間もなくでしょ。


「勉強なら大丈夫です。センターが終わるまでバイトは休みにしてもらいましたから。でも、勉強に集中したいから聞いてるんです。…どうして洋ちゃんを避けるんですか⁉︎ 洋ちゃんが嫌いなんですか…⁉︎ 」



店での女の子モードは何処へ行ったの?ってくらいハキハキしてない⁉︎

この子は一体、どんな子なの…⁉︎


「嫌いとか、そんなんじゃないけど……」


話しづらいのよ、それは。
私の失態が絡んでるからぁ。


ジィーッと鋭い眼差しで睨まれてもなぁ…。

あーあ。この子といい羽田といい、私の周りにはロクな人が集まんないよ……。



「嫌いじゃなければ好きなんですか⁉︎ 」


「いや、好き…とか、あり得ん……っつーか……」


こ…困った。

そんなあれこれ突っ込んで聞かれても、何て答えていいか分からんよぉ……。



「あり得ん…ってことは、少なくとも好きではないってこと⁉︎ そう信じていいですか⁉︎ 」


「い…いいよ……」

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