あるワケないじゃん、そんな恋。
「芹那ちゃんなら羽田の彼女にピッタリだよ。若いし可愛いし、頭も良いし……」


何より、私よりも女子力高いもん。

だから自信持っていいって。



「本当ですか〜?そう言われると嬉しいっ…!」


肩竦めちゃって。
どんだけ可愛いの。この子……。



「上手くいくといいね、告白。両思いになれるよう祈っといてあげる!」


「本当⁉︎ …菅野さんっていい人ぉ〜〜!ありがとうございます〜〜!!」



いい人ね……。

ははっ。

よく言われたよ、それ。

昔から。



「じゃあ気をつけて帰ってね。勉強、頑張って!」


「はーい!頑張りまーす!さよ〜なら〜!」


「ふふっ…!またねー!」




嬉しそうにスキップしながら立ち去ってく。

よほど安心したんだなぁ。


良かった…。

芹那ちゃんの気持ちが落ち着いてくれて……。




ーーーーって何?

私のこの重苦しい気持ち。

四方が壁で包まれた様なイヤな感じ。

芹那ちゃんが受験に向けて安心して勉強できる環境を整えてあげたんだからいいじゃん。

ついでに言うなら、片思いの応援もしてあげるんだよ?

年上の女としては当然じゃない。

相手は年下で、あんな可愛い子なんだもん。

羽田も喜ぶに決まってるって。



「そうだよ……。いい事じゃん。私よりも数倍いい彼女になるよ。あの子なら……」

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