それいけヒーロー部

銀次郎が被害者に近づくも、同じ結果だったようだ。




「とにかく、オレたちのことは他言無用でお願いね。

お礼っていうなら、誰にも話さないことがお礼になるから。」




最終的に陣野くんがそう締めくくった。

こんなに被害者側の口止めに時間がかかるのは初めてだ。





「あの!」


とりあえず一件落着ということで、学校の方に戻ろうとすると、加害者の一人、あたしの金的を食らってしまったたかちゃんが話しかけてきた。



復活したがちょっと前かがみなのは仕方ないんだろう。





「オレは、あんたの蹴りに魂を感じた…。

あの、オレを、あなたの子分に…!!」





……なんでこいつちょっとテンション上がっちゃってんの…?





「魂なんて込めてないし、子分なんてとってませんので却下。

加害者は大人しくくたばってもらえますかね。」




「そのマスクの下では、きっと冷たい目でオレを見てるんですよね…!

しびれるぜ!」





…やべえ。こいつやべえ。



それだけがあたしの頭の中を占めた。



なんか恍惚とした顔をして鼻息荒くしてるたかちゃんに危険しか感じなかった。





「ハッピー、ざらめ、早く帰ろう。」


「うす、親分!」




銀次郎め…こいつ絶対に面白がってやがる。


カエルの下でにやにや笑ってんだろ!

知ってんだかんな!






「ねぇ、知ってる?人間の急所っていっぱいあるんだよ?」



「カシュー、仲間だ。

これでも一応仲間だから急所はやめてやってくれ。」




陣野くんに肩をつかまれ止められた。



後ろで変態が、

待ってくれー!せめてお名前をー!!



と叫んでいる気がしたが、何も聞こえないということにした。





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