クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
お風呂だって、高級ホテルみたいにシャワーブースがあって、使ってるアメニティーも有名ブランド物。リビングは三十畳近くあって窓からはスカイツリーや東京タワーも望めた。

こんな高層階、洗濯物なんて怖くて外に干せないな。

そんな庶民的な事を考えてしまったけど、シャワーを浴びて……ソファーでコーヒー飲んで……それから……。それから、どうしたっけ?

頭の中は?マークだらけ。

おまけに身体がダルくて、考えるのが辛い。

とりあえず朝比奈先輩を起こさないようにそっとベッドから起き上がろうとするが、間接が痛くて呻いてしまった。

「うっ……痛い」

ハッと気づいて口に手を慌てて当てるが、朝比奈先輩が身じろぎして目を擦りながら目を開けた。

「う……ん」

……あっ、起きちゃった。

朝比奈先輩と目が合って固まる私。
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