恋も試合も全力で!【番外編】


「綾子たちと試合するの、初めてだよなぁ」

「そうだねー。負けないよ?」

「俺だって負けねーし。なんなら、賭ける?
勝った方が1回だけ命令権あり」

「おっ、それいいねぇ~」


握手をしながら、俺と綾子だけで勝手に話を進める。


「梨元、頑張ろうな」

「うう、うんっ///」


そんな俺たちの横で、裄と浅海は二人の世界作りかけてたっけ。

だって、俺と綾子は違う意味で二人の世界だったから。


お互い炎を燃やしたまま、試合はスタートした。


「裄っ!」

「はいっ」


高く上がったシャトルを、後ろの裄に任せる。

俺の横を鋭く抜けて、決まったスマッシュ。


「裄、ナイス♪」


笑顔でハイタッチする俺たち。

こっちにはオールラウンドの、裄がいるんだぜ?

負ける気しねー♪




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