こじらせ女子の恋愛事情
「口が悪くなったのはあなたのせいかもね。

あなたがいろいろとちょっかいを出すから、悪くなったのかもね」

皮肉っぽく言い返したら、
「それは本当に悪かったと思います。

だけど、どうしても浜崎さんに気づいて欲しかったから行動した訳でして…」

松坂くんはブツブツと呟くように謝った。

「ウソよ、口の悪さは元からよ」

そう言った私に、
「何だ、よかった…」

松坂くんはホッと胸をなで下ろした。

「あっ…それよりも、早く戻りましょう?

こんなところで油を売ってる場合じゃないわ」

自分たちがまだ資料室にいたことを思い出し、松坂くんに声をかけた。

松坂くんも思い出したと言う顔をすると、
「そうですね、戻りましょうか」
と、言った。
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