こじらせ女子の恋愛事情
松坂くんの横を通って出口の方へと向かおうとしたら、
「浜崎さん」

彼に呼び止められた。

「何?」

そう聞いたら、
「また、あの時みたいに俺と仲良くしてくれますか?」
と、松坂くんに聞かれた。

「もちろんよ」

そう返事をした私に、
「今度は、俺とつきあってくれますか?

友達としてではなくて、男女交際として」

松坂くんが言った。

これって、愛の告白ってヤツ?

初めての出来事に、私はどうすればいいのかわからなかった。

松坂くんのことが好きだと言えば好きだ。

「本当に、私でいいの?」
< 174 / 183 >

この作品をシェア

pagetop