こじらせ女子の恋愛事情
その日の夜。

家に帰ると、関口女史に電話をした。

「もしもし?」

「こんばんわ、夜分遅くにすみません」

「いえ、大丈夫ですよ。

この間届けた原稿で何か不明な点がありましたでしょうか?」

そう聞いてきた関口女史に、
「あの…訂正って、まだ間にあいますか?

物語の後半からラストのところがちょっと納得いかなかったので、大幅に訂正をしたいのですが…」

私は言った。

「はあ、訂正ですか?」

「もちろん、発売日の5月にちゃんと間にあわせます。

後、タイトルの変更もお願いしたんですけど…」
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