こじらせ女子の恋愛事情
その容姿で彼女役を頼むように依頼したら喜んで引き受ける女たちがたくさんいるんじゃないかと思う。

どうして私にばっかり固執をするのだろうか?

「それは浜崎さんだったら、ボロが出たとしても上手にフォローができるんじゃないかと…」

ブツブツと呟くように言った松坂くんに、
「はあっ?」

私は聞き返した。

「浜崎さん、いつも仕事が早いですし、困った時は必ず助けてくれるし…」

えっ、他力本願ってヤツ?

「お断り!

自分から出た錆は自分で片付けてちょうだい。

どうして私があなたの尻拭いをしないといけないのよ。

色恋騒動も私が解決してくれると思わないでちょうだい」

私ははっきりと言い返した。
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