君に熱視線゚


周りから黄色い声援が湧き上がるとスタート位置に選手達が列び始めた。


「あれ、兄さんどこいる?‥‥みんな同じ格好でわかんない」


「何言ってんの苗!?
あんなバリバリのモデル体型見たらすぐわかるじゃん!!ほらっあそこ!!」


そう、晴樹の格好良さを理解できない苗にとって、競泳パンツに競泳帽子&ゴーグルのセットでは皆同じにしか見えない。


由美の指さす方を確認すると第4コースの選手が晴樹のようだ、苗は取りあえず4コースの選手を応援することにした‥‥‥


― 位置に着いてっ
よーぃ‥‥‥パンッ!――

スタートの合図と共に選手達が一斉に飛び込み周りから声援が送られる!

「きゃ―!!
結城先輩頑張ってぇ!」

「‥‥‥」

「きゃ―!!
見て苗っ!どんどん前に出てる!」

「わ、わかったから」

由美は苗を激しく揺さぶり興奮していた。


「お前は応援しなくていいのか?」

由美に揺らされながら、至って冷静に試合を観戦する苗に夏目が聞いた。

「うん、だってこれだけの人が応援してるならイイかなって…」


そう‥プールに響き渡る声援のほとんどが晴樹に向けられたものだった‥

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