君に熱視線゚
8*宣戦布告

「いやぁ~助かった‥‥
たかがノートでも数あるとめちゃめちゃ重いもんね!」


ご機嫌な口調で語りながら校舎に向う苗に夏目が言う

「苗‥しょっちゅう、結城先輩に送って貰ってんのか?‥」

「えっ、んなことないよ~この間、一回送って貰っただけだょ!!」


「えっ!?じゃぁなえちん、あのボロ屋を結城先輩に見せちゃったの?!」

「‥由美、何もそこまで‥‥‥
てまぁ、見せただけじゃなくウチのファミリーも紹介したけどね‥」


苗の言葉に由美は尊敬した

「勇気あるね‥なえちん」

「それはどういう意味!?」


「何?苗の家族ってそんなにすごいのか!?」


夏目が食い付いてきた‥


「別に人数多いってだけで普通だょ、たぶん‥」

苗も自分の言葉に自信がない。
そんな苗の様子を見て夏目は言った

「‥‥俺も行っていい?」

「‥‥ウチの家族は見せ物じゃないっスょ」


「ごめん、ダメならいい‥」


シュンとなる夏目を見て苗は少し考える。そして何かを思いついた。

「‥そだ!打ち上げやろう。お好み焼きパーティー!今日は学校3時で終わりだし、あたしもバイトないからさっ、ちょうど小腹もすく頃だし由美も来るでしょ?
久しぶりにおいでよ!!」


「うんいいね!
あたしも今日は塾ないから行く!」


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