君に熱視線゚


苗のことをはっきり好きだと言いきる夏目に晴樹は何故か苛だちはじめた

「先輩、別に苗のこと何とも思ってないんなら手を引いてもらえませんか?
はっきり言って―――
すごく邪魔です!!」


――!?なっ‥‥


ミラー越しに自分を見つめてくる夏目に晴樹は息を飲む‥

“苗にこれ以上近づくな!!”

真剣なその眼差しは晴樹にしっかりとそう意思表示していた…


「‥‥‥
着いたぞ‥‥‥」

晴樹はミラーから目をそらし夏目に言う
車は夏目の家の前に着いていた

「‥まだ、返事聞いてないです…
苗のこと何ともっ‥」

「着いてるっつてんだろ!?早く降りろよッ!!」


キレる晴樹に今度は夏目が息をのんだ‥

──恐ェー‥

やっぱ迫力ある…



そう、晴樹と中学が同じ兄貴を持つ夏目は晴樹のその頃の荒れかたを知っていたのだ。

晴樹は昔、結城家の三男坊は手がつけられないほどの荒くれ者だと、有名だった‥‥

ただ早くに悪さをしつくしそして大人になるのも早かっただけのこと…
キレ方は堂に入ったものがある。


迫力は昔のままだった…



晴樹の迫力に制圧され夏目は仕方なしに後部座席から降りる…
だが夏目も引かない

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