君に熱視線゚

パック詰め作業を済ませ、晴樹と苗は席につく。

「中断させてごめん!で…合併の何が聞きたいの?」
晴樹は中島に詫びながら、さっきの続きを口にした。

「…聞きたい事は?」

「…っ…あの、えっと……」

口ごもる中島を遮って苗がずいっと前に出る。

「何?兄さん合併について詳しいの?」

「“兄さんっ”て……ああ、ごめん。そう言えば君にはまだ自己紹介してないね?結城 晴樹だよ。合併したらよろしく」


晴樹は改めて苗に自己紹介した。そして、苗は思いつめたように晴樹の名を呟く‥

「…結城?……結、城……?…結城っ!?」

「ああ。これからよろしくな」

「何!?兄さんっ結城の人間なの?」

「そ、何か聞きたい事ある?合併について…」


「···はいっ質問!」

元気に手を上げる。
結城の人間と聞いて苗は直ぐに質問した。

「え~とですね‥合併したあかつきには…学費はどうなるんでしょうか!?…
たぶんですね‥そちらの学費と我が校の学費は雲泥の差があると思うのですが!?」


「はい、ではお答えします。学費は今まで通りの予定です」

背筋を伸ばして質問した苗に合わせ、晴樹は同じように真似てはっきりと答えた。

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