君に熱視線゚

「ねぇ、由美…中ちゃん何怒ってんの!?」

授業が始まってから苗は前の席の由美にコッソリと聞いた。

「そりゃ、怒るよってか、羨ましい!!」

「羨ましい!?なんで?」

苗は羨ましがられる理由がわからない…

「なえちん、晴樹さんにすごく可愛いがられてるじゃん!しかも、手なんて繋いじゃってさっ!!
あーん!あたしだって晴樹さんと手を繋ぎたい!!」


「手!?……あたし手なんて繋いでたっけ!?」

「……あんたって…」

そう、苗は自然に晴樹に手を引かれていたために、無意識のうちに晴樹の手を握っていた。

「でも、それなら由美達だって可愛いがってもらえるじゃん!!
前に、食堂で妹みたいだからよろしくっつってたしさっ」


「そりゃそうだけど妹じゃ意味ないしっ…」

「コラっそこっ!
今、テストに出るとこ言ってるんだぞっ!!
お前達満点とる自信あるんだろうな!?」


ひそひそ話ながら興奮してきた二人はいきなり大声で怒鳴られる。

舌を出し、肩を竦めた苗達はこの教科を見事に赤点で飾りつけてしまうのだった……。

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