君に熱視線゚

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カチャカチャとタイピングの音が繰り返し立っていた。

(……んー……やっぱないな…)


晴樹は家に帰るなり部屋に隠ると、苗のサイズと同じ夏服を持っている卒業生のデータをパソコンで探していた。

ただ、学園自体が創設5年と歴史が浅いために卒業生は二期生までしかいない。

探し出すのは困難を究めた。


「しょうがないっ、
作ってやるか!」


晴樹の甘やかしが始まった…










「すごい屋上だね……なんだかセレブって感じがする」


明くる日のランチタイム。ペンキもきれいに乾き、彩り華やかな花で飾られた新校舎の屋上で苗と由美は弁当を広げた。


「うん、でも今屋上に植物植えるの流行ってるじゃん。なんだっけ?ヒートアイランド現象を防ぐのに効果的とか言ってたよ!建物も守ってくれるんだってさ」

苗はテレビ番組で仕入れた情報を得意気に話た。

二ノ宮高校での屋上ランチはコンクリートに座り込んでの食事だったが、ここにはお洒落なテーブルと椅子のセットがちゃんと用意されてある。

まるで、ちょっとしたガーデンテラスのようだ。

そこで食事を楽しもうと、苗達以外に他のクラスの生徒も足を運んでいた。

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