好きも嫌いも冷静に


英雄のやつ、爆弾落としやがって。
お前は環さんと今は上手くいってるから、からかいたくなるだろうが…。
そこに行くまでの、俺と環さんの事は、まだ澪さんに話してないんだからな。本当に、…もう。
俺は英雄の顔を少し厳しい表情で見てやった。
あっ、て顔したな。遅いんだよ。なんでも話してると思ったかもしれないけど。
解ったらそれ以上は今日はパスしてくれ。

「環さんというのは?もしかして英雄さんの彼女さんですか?」

「まあ…そんな感じです」

人の気も知らないで、デレッとしてるな…。

「環に会うなら、その時は俺も一緒に会いますから。その方がいいですよね?」

「そうですね。有難うございます。
ただ、まだ今は、伊織さんと具体的な話もまだですし、それからですね。
お願いするかもしれませんが、その時は、また改めさせて頂きますね」

「解りました。俺の方も一応話は環に通しておきます、承諾が先ですからね」

何とか…というより、澪さんが何か察知したようにも思えた。
もしかしたら、…女の勘というモノが働いたのかも知れない。
だから、英雄の話をあそこ迄で止めるような会話にしたのかも。
今日のうちに話しておかなければいけない。別に隠すほどの話ではない。だけどこんな話は人から聞きたい話じゃないから。
ケーキを食べたら早々に帰る事にしよう。
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