好きも嫌いも冷静に

・不穏か波瀾か



「冗談だからね。本当に」

俺達は食事の皿を下げてもらい、今日も沢山のケーキを目の前に、好きなモノを頂いた。

「俺の言葉遣いが時々オネエ言葉になる事と、このがたいが合わさって、何だか妙な事になってるだけで何の関係もないからね。心配しないでね、ね、伊織?」

「…。その同意の求め方がまた‥変に誤解するだろ?本っ当に、何もないから」

「大丈夫ですよ。伊織さんが…そうじゃない事くらい解ります」

「そうそう。澪さんと伊織はムフフな訳だし」

「おい、英雄…。少しそういうのは控えてくれ…。恥ずかしいだろ…」

「え?上手くイったって事だろ?だからいいじゃん」

「…お前が言うと、…言葉がエロく聞こえる…」

「まあまあ。それはお前だからだ。で、本題は?」

「あ、そうでした。実は、空き部屋が出来たので、うちのアパートの。私の居る部屋とその隣の部屋を繋げてしまおうかと。
それで英雄さんなら、お店をされてるし、そういった事に長けているのではないかと思いまして」

「へえ、もうそんな話になってるんだ」

「あ、えっと、何て言うか、思ってた事が合っていたというか、同じ事を考えていました、偶然にも」

「そうなんだ、伊織」

「ああ、漠然と思っていた事が…、同じだった」

「澪さんさえよければ俺より環がいいかも知れないよ?女同士だし。内装とか、具体的な事とか、話が早いかも知れない。
ま、そうなると伊織がどうだか、な?」
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